プロ野球が開幕して3週間がたつ。スタートダッシュを切ったチーム、勝ち星を上げるのに苦戦するチームなどあるが、長丁場のペナントレースは始まったばかり。今後の行方を楽しみにしたい▼日本球界に先駆け開幕した米大リーグで今シーズン、新型バットが話題になっている。従来のバットはグリップに近い位置から先端にかけて徐々に太くなっているが、中央部分が最も太い特殊な形状の“トルピード(魚雷)バット”がそれ▼多くの打者はバッドの先端よりもう少しグリップに近い部分でボールを捉える。そこを太く、かつ重くした方がミートの確率が上がると同時に、ボールに強い衝撃を与えることができると考えられたという。開発したのは物理学者だそうだ▼大リーガーがホームランを量産する中、新型バットは日本にも上陸。11日に日本野球機構(NPB)、16日には全日本野球協会が使用を可能にし、プロアマとも使えるようになった。道具の変化が試合をどう変えるのだろうか▼建設業界にも伝統的な道具は多い。急速に進展するデジタル技術や膨大なデータが道具にどんな変化をもたらすのか注目していこう。