◇大西麻貴、百田有希両氏の「シェルターインクルーシブプレイス コパル」
村野藤吾記念会(古谷誠章代表)は、第34回「村野藤吾賞」に大西麻貴、百田有希両氏(大西麻貴+百田有希/o+h共同主宰)が設計した「シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形市南部児童遊戯施設)」(山形市、2022年4月開館)を選んだ。5月15日に東京都内で授賞式、6月7日に兵庫県宝塚市内で講演会が行われる。
受賞作は山形市による子育て環境整備の一環として、PFI事業で建設、運営を行う児童遊戯施設。雨天時や冬期間に子どもたちが生き生きと遊べる施設であるとともに、子育て相談や保護者交流の機能を備える子育て支援の拠点として整備された。
テーマは「インクルーシブ」。障害者を含むすべての子どもたちに開かれた場づくりを目指し、車いすに対応したスロープにより体育館と大型遊戯場をひとつながりの空間として回遊できる。なだらかなドーム天井の下に広がる建築全体が遊具となり、多様な子どもたちが走り回る遊び空間を生み出している。
同賞の選考委員会は3月20日に開かれ、建築家の青木淳氏ら4人の選考委員が審査を行った。授賞式と記念パーティーは5月15日に東京・六本木の国際文化会館で、受賞記念講演会は6月7日に宝塚市役所本庁舎で行われる。