利根沼田テクノアカデミー(群馬県沼田市、桑原敏彦校長)は板金工を対象に、外国人材の職業訓練と、ドローンなど新技術の資格取得を組み合わせた技能者育成の枠組みを整える。地域の板金施工業者と関連資機材メーカー、職業訓練校が人材育成で連携。「全国板金村構想会議」を立ち上げ、取り組みを全国に広げる。
国土交通省幹部との意見交換を18日に同アカデミーで開き、桑原校長が「板金村構想」を打ち出した。個別企業での人材確保が限界に達しつつある中、外国人技能者を会社の枠を超え育成する体制を築き、人材確保の切り札にする考え。
職業訓練と並行し、技能実習生の受け入れ団体と連携した日本語教育やマナー教育を実施。ドローン操縦技能の認定取得やコンテナハウスの組み立て訓練も行い、一人前の職人を育てる。
板金資機材メーカーのセキノ興産(富山市、関野洋平社長)と連携し、同社の顧客網を生かして同構想を全国にも波及させる。建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協、事務局・建設業振興基金)の若年者入職促進タスクフォースの機能を活用し、同会議を立ち上げる。会議は年2回程度開く予定だ。