関西国際空港を運営する関西エアポート株式会社が2期空港島内に建設を進めてきたLCC(格安航空会社)専用の新旅客ターミナル「第2ターミナルビル(国際線)」が完成し、28日から共用を開始する。2012年10月に開業した既存第2ターミナルビルの北側に新たなターミナル棟など約3万6000m2を増築し、既存部分を「国内線」、増築部分を「国際線」として運用。関西エアポート株式会社に出資するヴァンシ・エアポートが培ってきたノウハウや経験を生かし、国内線の空港では初となるウオークスルー型の免税店舗や、スマートセキュリティーシステムなどの最新設備が導入された。設計・施工を担当した熊谷組では空港島ならではの多くの制約条件がある中で、持てる技術力と英知を結集し、万全な安全・品質・工程管理のもとで無事に工事を完成させた。
【建築概要】
■工事名:関西国際空港2期地区新旅客ターミナルビル新築工事
■建築主:関西エアポート株式会社
■基本設計・設計監修:株式会社梓設計
■設計・監理:株式会社熊谷組関西一級建築士事務所
■施工:株式会社熊谷組
■建築地:大阪府泉南郡田尻町泉州空港中11-1の一部、13-1の一部および14の一部
■構造規模:S造一部2階建て
■建築面積:32,301.36m2
■延床面積:39,267.63m2
■工期:2015年7月15日~2017年1月27日