日本郵便が岩手県北上市相去町の北上南部工業団地内で建設を進めてきた「岩手郵便局」が完成し、21日に開局する。郵便・物流ネットワーク再編事業で計画された同施設は、S造3階建て延べ約2万5000平方メートルの規模で、岩手県全域の郵便やゆうパックを取り扱う拠点施設として建設。物流ソリューションセンターを東北で初めて併設しており、商品の保管、受注、梱包といった倉庫作業から配送までの物流サービス機能を充実させているのが特著の一つだ。施設計画では、風雪対策として、運送車両の接車部分をトンネル状に囲う形状の「エアーシェルター」を一部導入し、発着時の作業を快適に行えるよう配慮するとともに、柱スパンを8メートル×12メートル、階高を梁下5・5メートル確保するなど、将来の用途変更にも柔軟に対応できるようにしている。設計・監理を日本郵政一級建築士事務所と三菱地所設計が手がけ、施工は鹿島東北支店が担当。関係者に岩手郵便局に込めた思いを聞いた。
【建築概要】
■工事名称=北東北郵便処理施設(仮称)新築工事
■建 築 主=日本郵便株式会社
■設計・監理=日本郵政株式会社一級建築士事務所・株式会社三菱地所設計
■施 工 者=鹿島建設株式会社東北支店
■計 画 地=岩手県北上市相去町大松沢1-111
■敷地面積=65,268.33m2
■構造・規模=S造3階建て
■建築面積=13,318.17m2
■延床面積=24,956.54m2
■工 期=2015年10月14日~2017年2月21日