岩手県大船渡市が進めていた東日本大震災の津波で全壊した赤崎中学校の移転改築事業が完了し30日に竣工式典が開かれる。旧校舎の敷地を嵩上げし、海抜20mの高台に建設された新校舎は、三角形の中庭を取り囲むように配置された3棟で構成し、RC一部SRC・S・W造2階建て延べ約5700m2の規模。次代を担う子どもの学習の場として、木の香りにあふれる温かみのある空間が整備されている上、震災の教訓を生かし、非常用発電機やアリーナの床を暖めるFF式冷暖房設備を設置するなど、避難施設としての機能も備えている。設計・監理を梓設計が手掛け、施工は鉄建建設・明和土木特定JVが担当した。
■建築概要■
◇工事名称/赤崎中学校移転改築工事
◇計 画 地/岩手県大船渡市赤崎町字山口地内
◇建 築 主/大船渡市
◇設計・監理/株式会社梓設計
◇施 工/鉄建建設・明和土木特定共同企業体
◇敷地面積/36,420.90m2
◇構造・規模/RC造一部・SRC・S・木造、地上2階建て延べ5,701.25m2
◇工 期/2015年9月18日~2017年3月24日