自動車産業などものづくり産業が集積し、我が国の成長エンジンの一翼を担う中部圏。ものづくり産業の生産拠点や空港、港湾などの物流拠点を結ぶ東海環状自動車道をはじめとした広域交通ネットワークの整備は、沿線への企業進出や雇用を創出。広域観光交流も促進するほか、災害時は「いのちの道」としての役割も果たす。地域の安全・安心を確保し、中部圏のさらなる発展を支えるためにも将来にわたり着実に社会資本整備を推進することが求められている。一方、切迫している南海トラフ巨大地震など大規模災害への備え、インフラの老朽化対策なども急務だ。特に、地域の守り手である建設業の担い手確保・育成は喫緊の課題であり、解決の一助となるi-Constructionは建設現場の生産性向上、週休2日制など働き方改革への効果が期待される。新たな中部の実現へさまざまな施策を展開する中部地方整備局の取り組みを紹介する。