北海道大学が総合研究棟群再開発の一環として建設を進めていた総合研究棟(工学系)が完成した。施設には拡充した学生研究室に加え、海外から来る研究員用のオープンラボなども導入。主要機能である実験室の整備に当たっては実験室の配置や構造を工夫し、港湾やコンクリートに関する大規模実験も可能とする空間を実現した。外観の特徴である白黒のモノトーン調と、梁や柱を強調したデザインは既存の総合研究棟を踏襲。施設計画の検討には大学職員と建設系の教員が携わり、大学関係者が一体となって施設整備に当たった。総合研究棟では工学部の学生約600人が研究や実験に励む予定だ。最先端の研究設備を完備し、グローバル人材の育成に寄与する新たな土木研究拠点が誕生する。
■建築概要■
■工事名称/北海道大学総合研究棟(工学系)新営工事
■棟名称/土木工学研究棟
■施工場所/札幌市北区北13条西8丁目(北海道大学構内)
■発注者/北海道大学
■設計者/北海道大学施設部、株式会社北海道日建設計、株式会社総合設備コンサルタント
■工事監理者/北海道大学施設部
■施工者/建築工事=株式会社錢高組 電気設備工事=北海電気工事株式会社 機械設備工事=五建工業株式会社
■工期/平成28年3月7日~平成29年7月20日
■建築面積/1,385m2
■延べ床面積/4,392m2
■構造・階数/RC造地上4階