ライフサイエンス関連の先端企業や研究機関が集積する川崎臨海部のキングスカイフロントで建設が進められていた「国立医薬品食品衛生研究所」が完成した。明治7年に発足した東京司薬場をルーツに、国民の健康維持と生活環境の向上に貢献してきた同研究所が、川崎市の誘致により移転・新築したもので、医薬品や食品をはじめとする化学物質の安全性、有効性などを評価する新たな拠点となる。設計を日建設計、施工を五洋建設、関電工、三建設備工業、川本工業らが担当。高いクオリティーで完成した科学技術と人間との調和を保つ〝レギュラトリーサイエンス〟のシンボル施設に大きな期待が寄せられている。
■建築概要■
■施設名称/国立医薬品食品衛生研究所
■建設地/川崎市川崎区殿町3―103―4、5、6、7
■発注者/国土交通省関東地方整備局、国立医薬品食品衛生研究所
■設計者/株式会社日建設計
■監理者/日和エンジニアリング・美景舎設計共同体
■施工/(建築)五洋建設株式会社 (電気)株式会社関電工 (機械)三建設備工業株式会社 (特高受変電)株式会社東芝 (エレベーター)株式会社日立ビルシステム (実験機器)川本工業株式会社
■敷地面積/27,000.02m2
■建築面積/(管理・研究棟)8,567.52m2 (NMR棟)555.82m2 (危険物倉庫・力学試験室)108.39m2 (薬用植物栽培棟)96.36m2(守衛所)40.25m2 (重要医薬品倉庫)239.21m2
■延床面積/(管理・研究棟)32,204.44m2 (NMR棟)551.81m2 (危険物倉庫・力学試験室)107.07m2 (薬用植物栽培棟)96.36m2 (守衛所)33.15m2 (重要医薬品倉庫)235.83m2
■構造・規模/(管理・研究棟)RC造4階建て (NMR棟、重要医薬品倉庫)RC造一部S造平屋 (危険物倉庫・力学試験室、守衛所)RC造平屋 (薬用植物栽培棟)S造平屋
■工期(建築)/2014年12月18日~2017年6月30日