私たちの安全・安心な暮らしや日本経済・社会の発展を支えてきたダムは近年、必要性を再認識されながらも、社会ニーズの変化に伴い能力の増強や用途の見直しといった再開発・改造が中心になってきている。新規に建設されるプロジェクトは少なく、これまでのダム整備を支えてきた建設技術の継承が喫緊の課題だ。ただ、海外に目を転じれば、ダム建設を計画する国・地域は多く、質の高いインフラの輸出増という政策目標に沿って、ダム建設技術を磨き上げるチャンスは数多くある。本「ダム整備促進企画特集」ではダム建設技術の継承をテーマに、識者へのインタビュー、日本ダム協会の第37回ダム建設功績者表彰受賞者や各地で建設が進むダムプロジェクトを紹介する。