川崎市と東日本旅客鉄道が1日の乗車人員約21万人のJR川崎駅で進めていた「川崎駅北口自由通路新設・駅改良他」が完成し、あす17日に完成記念式典が開かれる。改札口付近の中央通路の混雑緩和や駅周辺の回遊性向上などを目的に、北口通路と新たな改札口を一体的に整備。東海道本線、京浜東北線、南武線の3路線が乗り入れる環境の中、線路上に人工地盤を構築する難易度の高い工事だったが、施工を担当した鉄建・大林JVは、独自技術を積極活用することで、作業の効率化や建設費の抑制を図るとともに、駅利用者の安全を確保し、列車の運行を妨げることがないよう万全の態勢で工事を進めた。設計・監理はJR東日本東京工事事務所とともにジェイアール東日本建築設計事務所・ジェイアール東日本コンサルタンツJVが担当した。
■工事名称/川崎駅北口自由通路新設・駅改良他
■工事場所/川崎市川崎区駅前本町26の1
■発注者/JR東日本東京工事事務所
■設計/JR東日本東京工事事務所、JR東日本建築設計事務所、JR東日本コンサルタンツ
■施工/川崎駅北口自由通路新設・駅改良共同企業体(鉄建・大林JV)
■構造・規模/S造8階建て延べ9309m2(人工地盤部)
■整備概要
◆北口自由通路/北口自由通路:有効幅員10m、延長約230m(両デッキ部含む)、川崎駅前タワー・リバークとの接続
◆新設コンコース/トイレ、エレベーター・エスカレーターの整備
◆改札口/北改札、中央北改札、中央南改札
◆関連施設/行政サービス施設の導入