2018年3月28日 特集

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 小堀哲夫氏(小堀哲夫建築設計事務所)設計の「NICCAイノベーションセンター(NIC)」が完成した。界面活性剤や化粧品などの製造・販売を主事業とする日華化学が、新たな研究開発を行う研究所。何層にも輻輳する吹き抜け大空間のなかを、研究者が生き生きと活動している。
 江守康昌社長は「世界から、全国から多くの人がここにきて、新たな技術開発を行い、新たなビジネスモデルをつくり、新しい価値を創造する場をめざした」という。
 この難しい課題に見事に応えた小堀氏は、「これまでの仕切られた研究空間でなく、さまざまな人びとが交流し集まり、情報交換する場を〈コモン〉や〈バザール〉として位置づけ、建築を設計することで働き方を変えたいと考えた。多くの研究者がそれに応えて、この空間を十二分に使ってくれているのが嬉しい」という。従来とは異なった研究所が実現した。
■建築概要■
■建築名:NICCAイノベーションセンター
■所在地:福井県福井市文京4-23-1
■建築主:日華化学
■設計・監理:小堀哲夫建築設計事務所
■構造設計:Arup
■設備設計:Arup
■施工:清水建設北陸支店(一括)、建築/清水建設北陸支店、電気/伊藤電機設備、佐々木電業社、給排水・衛生・空調/ダイダン、北陸アロー機器
■敷地面積:12,360.37m2
■建築面積:2,838.5m2(増築部分)
■延床面積:7,495.73m2(増築部分)
■構造・規模:S+SRC造地上4階(増築部分)
■設計期間:2014年10月~2016年4月
■施工期間:2016年8月~2017年11月